メダカの飼育に餌やりは必須です。ですが「そもそもどれだけ餌をあげればいいんだ?」「メダカ飼育始めたら外出できないの?」と疑問も多く出てくるでしょう。
そこで今回は、メダカの餌やり回数を解説します。
- メダカに与える餌の回数
- 餌やりの時間
- メダカを飼育していて家を空けれるの?
大前提!メダカには胃がない!

大前提としてメダカは無胃魚といって胃がありません。食道と腸が直結しています。なので、メダカは餌を食い溜めできません。
そのため、1度に多くの餌を食べ過ぎると、消化不良を起こしてメダカが体調を崩すことも多いです。人間でも食べ過ぎて消化不良を起こしてお腹を下しますよね。メダカでも同じことがいえます。
また、メダカは夜になると腸の動きが鈍くなるといわれています。なので、エサを与える時間は朝~夕方までにしましょう。暗くなってからエサを与えると消化不良に繋がります。
胃の無いメダカに配慮した餌やりが重要になりますよ。
結論!メダカの餌やり回数は1日1回~3回程度でOK!

では、メダカの餌やりの回数について見ていきましょう。メダカの餌やりは奥が深く、1番難しいといえます。少なすぎてはメダカは痩せ。多すぎれば食べ残しが腐敗し急速に水質が悪化します。
目安として紹介する餌やりの回数は以下の通りです。
- 1日1回餌を与える場合:朝がおすすめ
- 1日2回餌を与える場合:朝と夕方に与えよう
- 1日3回餌を与える場合:朝・昼・夕方に与えよう
- 冬場は餌を与えなくて大丈夫!
- 針子でない限り数日エサをあげなくても平気!
私の経験も踏まえて解説します。
1日1回餌を与える場合:朝もしくは昼がおすすめ
メダカは1日1回の餌やりでも十分成長します。社会人の方は朝。昼でも餌やりができる方は昼に与えるのがおすすめです。なるべく水温が高い時間帯にエサをあげるようにしましょう。メダカにとって水温=体温なので、高水温の時にエサを与えると消化が促進されますよ。
私は水替えが忙しく疲れた時に、1日1回昼間にエサを与えるだけで終わることも多いです。特に問題なく成長しているので、1日1回の餌やりで十分メダカは成長しますよ。
1日2回餌を与える場合:朝と夕方に与えよう
1日2回餌を与える場合は朝と夕方がおすすめ。社会勤めの方でも多めに餌を与えようとすると、1日2回の餌やりになるでしょう。
1回の餌やより成長速度が早いので、水温が高い時期は積極的に1日2回餌を与えたいですね。
1日3回餌を与える場合:朝・昼・夕方に与えよう
1日3回餌を与えるなら朝・昼・夕方とエサを与えましょう。朝昼夕方と時間を空けて給餌することで、腸を休めることと消化を両立できます。成長速度も2回の給餌に比べて早いので、3回の餌やりを目指してみるのもよいでしょう。
ただし、給餌回数を増やすと水が汚れる速度も早まります。自身の水替えスケジュールと給餌のバランスを考えて、給餌回数を増やすのか減らすのか考えるのが重要ですよ。
冬場は餌を与えなくて大丈夫!
春~秋はメダカにエサを与えますが、冬場はメダカにエサを与える必要はありません。むしろ、寒い時期にエサを与えると、消化不良を起こす可能性が高くなり、越冬に失敗する個体が出現します。
冬場の気温にもよりますが12月~3月上旬あたりまで、エサを与える必要はありません。むしろ給餌は水質の悪化を招く可能性すらあります。どうしても与えたいなら、ゾウリムシやPSBなどの生き餌に該当するものを与えるようにしてください。
針子でない限り数日エサをあげなくても平気!
メダカは針子でない限り数日エサをあげなくても平気です。針子の死因1位は餓死といわれています。針子は飢餓に対して非常に弱いんですね。
しかし、大きくなるにつれて、飢餓に対する耐性が大きく上がります。過密飼育をしていなければ、1週間は餌を与えなくても大丈夫です。エサを与えなともちろん痩せますが、水槽内にいる微生物を食べて、過ごすことが可能。
なので「旅行に行きたい!」「実家に帰省したい!」といった場合も安心してくださいね。ちなみにですが「数日エサを与えられないから沢山与えてよう!」はNGです!食べ残しが水を汚して、帰宅した時に全滅。なんてこともあるので注意してください。
涼しくなったら低たんぱく質の餌に変えるべき?
「寒くなったら低たんぱくの消化に良い餌に変える必要がある」という意見を見たことがありませんか?私的な意見になりますが、正解でも不正解でもないと思っています。なぜなら、考え方によって正解が変わってくるからです。詳しく見ていきましょう。
結論:考え方による!
先述しましたが、寒くなったら低たんぱくの餌に変えるのか、そのまま高たんぱくの餌を与えるのかは考え方によってかわります。
- 高たんぱくの餌の場合
- 低たんぱくの餌の場合
個別に解説します。
高たんぱくエサの場合
高たんぱくの餌の場合の最大のメリットは、越冬前までにしっかりと体力をつけることができます。他の動物で例えると熊のようなものです。熊は秋になると越冬に備えて魚や昆虫木の実などを食べまくってます。最近では食べ物がなく人里まで下りてくる熊が問題になっていますよね。それだけ、越冬にはエネルギーを蓄える必要があるんです。
メダカにも同じことがいえます。越冬直前まで栄養価の高い餌を食べることでしっかりと体力をつけることができます。
一方で冬の低水温ではメダカの消化能力が高くありません。そのため、エサを与えすぎては消化不良でメダカが亡くなることもあります。エサの量や時間を調整する必要があるでしょう。
越冬前に高たんぱくの餌を与えるメリットも大きいですが、リスクもあるので注意してください。
低たんぱくの餌の場合
低たんぱくの餌の場合は消化不良を防ぐことができます。低水温時はメダカの消化能力が低下します。人間で例えると、胃が弱っている時にお粥を食べるようなものです。なので、消化しやすい低たんぱく質の餌を与えることで、消化不良によるメダカの不調を防ぐことができます。
一方で高たんぱくの餌と比べると、蓄えられるエネルギー量は多くありません。必要なエネルギーを得られなければ、冬を越すことはできないでしょう。
どちらも一長一短なので自分の考えで、与えるエサを考えてみてくださいね。ちなみに私は高たんぱく派です。
メダカに与える1回のエサの量はひとつまみ程度でOK!
メダカに与える1回の餌の量はひとつまみ程度でOKです。むしろひとつまみでも多い場合もあります。イメージ的には親指と人差し指の先で摘まんだ程度の量でOKです。とはいえ、メダカの数や食欲によっては一瞬でエサを食べつくします。すぐに食べつくした場合はもう1度餌を与えてもよいでしょう。
私はひと通りメダカにエサを与えさ後、食べ残しがなければもう1度餌を与えることも多いです。もちろん、食べ残しがないようにエサを与えてくださいね。
メダカの餌の回数で何が変わるの?
メダカに与えるエサの回数で何が変わると思いますか?
与えるエサの回数でメダカに起こる変化は以下のとおりです。
- 成長速度
- 産卵数
- 水質変化
詳しく見ていきましょう。
成長速度
メダカに与える餌の回数で成長速度が変わります。餌の回数が増えることで、摂取できる栄養素が増えるため成長が早くなります。植物も肥料を与えた方が早く大きくなりますよね?メダカにも同じことがいえます。成長速度を上げたいなら、餌の回数を増やしましょう。
産卵数
餌の回数によって産卵数が変わります。メダカに限らず動植物が種や卵を作るには相当なエネルギーが必要。なので、餌の回数を増やして摂取エネルギー量を増やすことで、産卵数を増やすことができます。
詳しくは後述しますが、産卵数を増やしたいなら『飽和給餌』をしてみるとよいでしょう。
水質変化
給餌回数で水質変化のスピードも変わります。メダカも生き物なのでエサを食べればフンをします。多くの餌を食べれば自然とフンの量が増えるので、自然と水が汚れるスピードが速くなるんですね。
とはいえ、過剰に多くやり過ぎなければ、水の汚れる速度は想定の範囲内のはず。水の汚れが早いと感じたらエサの回数の見直し、水替え頻度の見直しが必要でしょう。
産卵数が増える!?飽和給餌とは
「産卵数を増やしたなら飽和給餌!」とネットで見たことはありませんか?簡単に説明すると飽和給餌とはメダカにお腹いっぱい食べさせて、たくさん卵産んでもらう餌やりの方法です。
次のふたつに分けて見ていきましょう。。
- メリット
- デメリット
詳しく見ていきましょう。
メリット
メリットはもちろん、産卵数の増大です。エネルギーを多く摂取することで、次の日大量の卵をおなかに付けますよ。「この品種は多めに取りたい!」場合は飽和給餌をおこなって産卵数を増やしましょう。
デメリット
大まかに分けて3つのデメリットがあります。
- 水質変化が早い
- 消化不良の可能性
- 体形が崩れやす
針子・稚魚・若魚・成魚でエサの種類は変えるべき?
メダカは成長するにつれて針子・稚魚・若魚(幼魚)・成魚と呼び名が変わります。表で詳細を見てみましょう。
| 成長段階 | 大きさ | 特徴 |
| 針子 | 5mm以下 |
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| 稚魚 | 5.1mm~10mm以下 |
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| 若魚(幼魚) | 10.1mm~20mm |
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| 成魚 | 20mm以上 |
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若魚と幼魚は分かりづらいので、一緒くたしています。一番重要なのは『針子』です。針子は餓死しやすくメダカ初心者の難関です。そのため、餓死を防ぐエサが重要になります。
では、どのような餌をあたえればいいのか見ていきましょう。
針子の餌
メダカの針子に与える餌は3つほどに分けられます。
- 粉餌
- ゾウリムシ
- ミジンコ
個別に見ていきましょう。
粉餌
メダカの針子は粉餌でも十分に育ちます。むしろ、他の餌と比べても高栄養なので、早く針子状態を脱出することができるでしょう。粉餌は成魚の物を指先ですりつぶしたもので大丈夫です。
針子用の餌も販売しているので、購入を検討してもよいでしょう。私は昔『わざび』を使用していましたが、本当にパウダー状(触った感じ小麦粉)で、針子によく配慮されていると感じました。
某メダカ屋さんでもおすすめされていた、高栄養の餌もあります。タンパク質が60%(普通の餌は50%程度)もあり、成長速度の促進が期待できるでしょう。粒の大きさも針子の口に入るように作られています。
ゾウリムシ
ゾウリムシはミジンコよりさらに小さい微生物です。水槽に入れてもしばらくの間生き続けるので、餓死しやすい針子には最適の餌です。ペットボトルなどで培養すれば目で確認できますが、サイズはかなり小さいので、人によっては虫眼鏡なんどで確認する必要があります。
ゾウリムシは購入も可能ですが、どうやら自然発生することも多いようです。レタスを入れた水を放置すると、ゾウリムシが湧くという記事を見たことがあります。
培養も簡単で、ペットボトルにカルキを抜いた水とエビオス錠剤入れ、ゾウリムシを入れれば簡単に増えます。欠点は培養した水が臭い、水にアンモンニアが発生しているので、水ごと入れるのはためらわれる程度です。私がゾウリムシを入れる時はコーヒーフィルターで濾して、ゾウリムシのみを入れるようにします。
ミジンコ
生き餌の代表といえば、ミジンコでしょう。しかし、針子には成体のミジンコは大きすぎます。ですが、針子は生まれたばかりの小さなミジンコを食べることができます。メダカの残り餌を食べることもあるので、過信はできませんが水質の維持に役に立つこともありますよ。1匹針子水槽に放り込んでおけば勝手に増えるので、毎回ミジンコを与える必要はありません。
詳細は以下の記事を読んでみてください。
稚魚の餌
稚魚の餌も見ていきましょう。
- ブラインシュリンプ
- 粉餌
- ミジンコ
ほんの少しだけ、食べれるエサが増えますね。詳しく見ていきましょう。
ブラインシュリンプ
ブラインシュリンプはアルテミアと呼ばれる、ホウネンエビの仲間です。大変高栄養ですが、卵から孵化させる必要があり、孵化も塩水とエアレーション、水温と時間が必要です。無理に用意する必要はありませんが、ブラインシュリンプを与えると成長速度が早まりますよ。
粉餌
粉餌は針子で使っている餌を使いまわしても大丈夫です。新しく購入する必要は基本的にありませんよ。
ミジンコ
稚魚になると成体になりかけのミジンコを食べることができます。ミジンコのような生き餌は食いつき抜群なので、一度やり直してミジンコを与えるとハマりますよ!
若魚・成魚の餌
最後に若魚と成魚の餌を紹介します。
- ブラインシュリンプ
- ミジンコ
- 粉餌
ブラインシュリンプ
ブラインシュリンプは高栄養なので、大きくしっかり育てたいなら与えてみてください。私はブラインシュリンプを与えたことはありません!
ミジンコ
オオミジンコ以外の成体のミジンコを食べることができます。動きが食欲を刺激するせいか、大量に入れもすぐに食べきってしまいます。ミジンコ培養に興味があるなら以下の記事を読んでみてください。
粉餌
針子・稚魚用の餌では粒が小さすぎるので、稚魚に使う餌より大きな粒の餌を与えましょう。
私が使用している餌はこちらです。
生き餌は与えるべき?
生き餌を利用している人は多いですが、そもそも生き餌は必要だと思いますか?食いつきは抜群ですが、餌を培養する手間と場所が必要です。実際に生き餌が必要なのか、確認してみましょう。
結論:生き餌はなくても大丈夫!
結論、生き餌はなくても大丈夫です。そもそも、生き餌が必須なら、大手のメダカ屋さんは大量の生き餌を養殖しなければなりません。PSBを常用しているメダカ屋さんは多いですが、ミジンコ・ブラインシュリンプを常用しているメダカ屋さんはかなり少ないです。
私の経験則でも、粉餌だけで十分成長します。また、ゾウリムシは餓死予防の目的が強いですが、ミジンコはおやつ程度であげています。
そのため、生き餌はなくても大丈夫といえます。
まとめ
本記事で重要なポイントを3行でまとめました!
- 餌は1日1~3回程度
- 冬は餌を与えなくてOK
- 針子以外は飢餓に強いので1週間程度なら外出しても平気